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第12回とくしまカラーフリー文化祭 参加作品
「ショート・コント」

売れないお笑い芸人グループの3人A・B・Cが、コントのネタ合わせをしている。
新メンバーであるCの顔合わせを兼ねた、久しぶりの練習。


三本恭子

出演
片桐亜希 根本みを 中西彩華

2025 年3 月16 日(日)
13:00~16:30(開場12:30)

https://www.pref.tokushima.lg.jp/ippannokata/kurashi/jinken/7301133/

場所:ときわプラザ(男女共同参画交流センター)
ブライダルコア ときわホール (アスティとくしま内2 階)
徳島県徳島市山城町東浜傍示1-1
*定員142 名
*託児(無料)要予約 ※1 歳から就学前までのお子様
ときわプラザこども室 ℡(088)655-4638

上演によせて

笑える、ウケる、とされてきたものごとのすべてに、ほんとうに笑えていたのか、
今ようやく問い直されていると感じます。
ではその問いが、社会に波及していった波打ち際で、
つまりわたしたちの実生活において、どう体感されるのか、されうるのか。

暮らしのなかで交わす、他愛ない家族との雑談、友人とのおしゃべり、
同僚との世間話――
日常会話の位相は、指示代名詞が幅をきかせ、
文脈は大胆に省かれ、トピックスや内容よりも、
発話のラリーを継続することに重きが置かれる向きがあると思います。
そのような内輪の場において、問いは、ささやかなすれ違いや違和感として、
唐突に、不意打ちで現れます。
一見わずかな相違でありながら、断絶にも通じる、価値観の溝です。

突風に羽目板が弾き飛ばされるようにして、溝はだしぬけにあらわになる。
その瞬間、わたしは絶句します。
見えずともはなからあったであろうこの溝について、
ふだんづかいの言葉で語ることに、ひとかたならない困難を覚えるのです。
適切な言葉が、にわかには口をついて出ない。
つかの間の戸惑いに、このあと生じるうる不和への忌避感、
相互理解のため情理を尽くすことの億劫さも、入りまじります。
そうしてひとまず、口慣れた無難な言葉を並べてみて、話題をずらし、
とりとめなく移ろわせ、気を散らす。
溝から目をそらし、さしあたってふたをする。
中身はさておき、口先のやりとりの「なめらかさ」を、当面保とうとする。
刹那に湧くこの衝動は、御しがたいほど激しい。

溝は埋めがたく、埋めうると思うことは軽佻でもある。
けれどすでに、問いは打ち寄せて浜辺に沁み入り、溝がここにあるのは自明です。
そしてわたしたちは、ここにあるものがないかのように振る舞う残酷さを、
生理的に知っています。

であるのなら、「なめらかさ」の劇烈な吸引力にあらがい、
つたなくとも言葉を重ねたい。
こわばる舌をまろばせ、とっさに出せる手持ちの言葉を突き合わせて、
溝をめぐって語らいたい。
生活空間に乱れ飛ぶブロークンな日本語をかき集め、対話をこころみたい。
そうした営為がまだ辛うじて、この国の口語でも可能であれと希求しながら。

会話の空隙にふと溝を見いだすとき、まごつきながらも目をこらし、
立ちあらわれてくる問いを、自分たちの口で語り直していく。
対話を続けていく。
その切実なアティチュード、営みの放熱を、
今日この場所で共有できたなら、心からうれしいです。
(三本恭子)

主催・お問い合わせ先
SAG 徳島 鳴門教育大学 葛西研究室内 ℡(088)687-6280 Mail:sag.tokushima@gmail.com

あいぽーと徳島 徳島県立人権教育啓発推進センター
ときわプラザ 徳島県立男女共同参画交流センター
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